引っ越しなどで冷蔵庫が不要になった時、まだ使えるのにもったいないと考えられるのではないでしょうか。 冷蔵庫は家電リサイクル法の対象家電なので、しかるべき手続きを経て回収してもらわなければなりません。家電量販店で新製品を購入すると、ほとんどの場合、納品する時に古い冷蔵庫を引き取ってもらえますが、もし売れることなら売りたいと思いませんか。 ほかにも買い替えではないけれど不要になった場合などは、有料で処分するのではなくリサイクルショップで冷蔵庫を買取してもらうという選択があります。
家電の中でも、売れやすい冷蔵庫のタイプとは
リサイクルショップは、家電、家具、洋服など何でも取り扱っていますので、もちろん冷蔵庫も買取します。買取の前にはどのような冷蔵庫かをショップへ説明しないといけませんので、冷蔵庫の写真、取扱説明書などを持参したり、メールなどで査定してもらいましょう。 家電専門の買取店やリサイクルショップで人気のある冷蔵庫は、高値で買取ってもらえる可能性もあります。 どのような種類の冷蔵庫に人気があるかというと、一人暮らし用の小型冷蔵庫、3~4人用のファミリー用冷蔵庫、業務用の大型冷蔵庫です。 一人暮らし用の小型冷蔵庫は、入学・就職などをきっかけに一人暮らしを始める時に必ず購入する家電のひとつです。一人暮らしを始める場合は賃貸物件がほとんどなので、キッチンのスペースが狭く、大きな冷蔵庫を置くスペースはありません。高機能の新製品がいいという方より、飲み物とちょっとした食材を冷やせる小型のワンドアかツードアの冷蔵庫の方がいいという人が多いのです。 それに、中古のコンパクトな冷蔵庫を探している人は多く、年中買取需要があるのです。特に新入学、入社のために引越しが多くなる2月~3月は、一人暮らし用の冷蔵庫が売れるシーズンになります。それに備えて、12月~1月に買取強化期間として宣伝するリサイクルショップも増えていきます。 また、一人暮らし同士のカップルが結婚する際に、冷蔵庫が1つ余ってしまうことがあります。その場合は、新しく二人暮らし用の冷蔵庫を購入するのではなく、どちらかを処分して、ひとつをそのまま使用し、お子さんができた時に大きい冷蔵庫を購入する、といったカップルも多いようです。このときも、出産をひかえて出費がかさむため、できるだけ安く冷蔵庫を購入しようとする傾向にあります。 ですから、容量のある3~4人用のファミリータイプの中古冷蔵庫のニーズが高いのです。 業務用の大型冷蔵庫は買取需要が高いです。大型のチェーン系飲食店では冷蔵庫は会社が一括して大量に購入するのですが、個人でお店をオープンする場合は経費節約のためにも、中古の冷蔵庫を購入する人が多いのです。 デザインや色が気になる家庭用冷蔵庫とは違って、業務用冷蔵庫は厨房で使用するため、見た目ではなく性能重視。中古でも優れた性能の業務用冷蔵庫は長持ちしますので、多少外側にキズなどがあっても高値で買取されるのです。
家電の中でもニーズの高い冷蔵庫の買取相場とは
冷蔵庫の買取相場は、業者やリサイクルショップによって異なります。お店によっては、数千円〜数万円まで大きな差が出ることもあります。共通しているのは、新しい商品で高機能な商品ほど、高値買取が可能になることです。 家電は毎年新型が発売されます。冷蔵庫もしかりで、製造から5年を経過すると市場価値が下がりだします。 高値買取が期待できる冷蔵庫の条件は、「発売から1年以内の新製品で高機能の冷蔵庫であること」です。 その次は、「発売から5年以内の高機能の冷蔵庫」になります。その次は、「発売から5年以内の一人暮らし用の冷蔵庫、ファミリータイプの大型冷蔵庫」と続きます。 冷蔵庫の状態によっても買取価格は変化しますので注意が必要です。 買取業者やリサイクルショップは、冷蔵庫を買取りする時に型番号や年式を確認します。ドアの内側に型番・年式・容量・製造年月日などが書かれたラベルが貼ってあるので、査定を依頼する時にはチェックしておきましょう。 査定をされる時に、購入から10年以上か10年以内かで大きく変わります。冷蔵庫の平均寿命は10年~15年といわれ、部品の生産も10年をめどにストップするので、10年以上前の冷蔵庫の高値買取は難しいと思ってください。 また、新品同様であっても、外見に目立つキズや汚れがある場合は買取不可になるケースもあります。特に内部が汚れていたり、臭いがキツかったりした場合は、新製品でも買取を断られることも多いので、キレイにしておきましょう。 また、冷やせない、氷ができないなど冷蔵庫として機能していなければ買取はされませんので、その場合は買い替えを条件に、小売店や家電量販店に処分を依頼するか、有料で処分するしかありません。
不要になった冷蔵庫を高く売るためのポイント
少しでも、冷蔵庫を高い値段で買取ってもらうためには何をするといいのかをご紹介したいと思います。 一番は査定の前に冷蔵庫の大掃除を行うことです。庫内は食品をすべて出して、棚や調味料入れ、玉子入れなどのケースや製氷皿、冷凍庫などすべてキレイに拭き掃除を行います。外側も扉や取っ手の部分など、目立つ汚れがある場合はなるべく落として、新品に近い清潔な状態にしておくことが重要です。 また、製氷皿や霜受皿、棚など細かい付属品や取扱説明書はすべてそろえておきましょう。 冷蔵庫は通年において需要が高いのですが、特に夏場に故障することが多いので6~7月にはそれを見越して中古の買取金額をアップするショップも増えていきます。 3~4月の単身者の新生活スタートシーズンも中古冷蔵庫がよく売れるので、2月に一人暮らし用の冷蔵庫の買取金額をアップするショップも多いので、お持ちの冷蔵庫のタイプに合わせて売り時を検討してみてはいかがでしょうか。